カルテの開示

患者さんへの情報の伝達

 本人に本人のことを知らせるのは当然のことであり、異論の余地はないはずです。しかしながら、日本の医療の現場では、病名告知に関する問題とも絡み、まだまだ情報開示が進んでいないのが現状であると言えます。より平等で対等な患者と医師との関係を築くために、医療の密室性は一掃されなければなりません。

 当院では、患者さんに対し、病名、病状、検査所見、投薬内容まで、原則として完全な情報開示に努めています。勿論、情報開示により患者さんに与える精神的なインパクトについては、細心の配慮をしています。病名、病状説明には十分な時間をかけて行うことは言うまでも無く、場合によって臨床心理士のカウンセリングなど精神的サポートの要望に応える準備をしています。

 すなわち、情報開示は患者さんにとって有効ですが、ときとして(特に悪性腫瘍の場合)、与えられる情報が精神的脅威となることがあります。このことを熟慮しつつ、『責任ある医療情報の開示』に、誠意をもって努めています。

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